人気カテゴリーである国産ミドルサイズSUVは2025年4月にスバル「フォレスター」、12月にトヨタ「RAV4」、そして2026年5月にはマツダ「CX-5」がフルモデルチェンジを行うなど、激しい販売競争が繰り広げられています。そんなミドルサイズSUVの中でも注目度の高い“世界のベストセラー”トヨタRAV4と、待望のストロングハイブリッド、そして2026年5月に新グレードを追加したばかりの“スバルの屋台骨”フォレスターを自動車評論家の萩原文博さんが全方位で比較します。
【概要】正統派SUVながら守備範囲を拡大した「フォレスター」

2025年4月に販売を開始した6代目にあたる現行型スバルフォレスターは、スバル車の中で国内外問わず最も販売台数の多い主力商品。同時にスバルのSUVの中でもオフロード能力の高さを持つ「正統派SUV」としての進化が求められているモデルです。
これまでフォレスターが目指してきた「どこにでも行けて、どんな場面でも使えるクルマ」という価値に加えて、新型は「幅広いユーザーの生活に密着できるクルマ」という新たな価値を提供することを目指しています。そして「堂々たる安心感のあるたたずまい」「乗員が守られ、かつ、安心して、どこへでも行けそうな“The SUV”」などを商品コンセプトとして掲げています。
ボデイサイズはほぼ変わらず、戦略的なグレードも追加(フォレスター)

フォレスターのボディサイズは全長4655mm×全幅1830mm×全高1730mm(ルーフレール付)、ホイールベースは2670mm。全長と全幅はデザインのために先代モデルより+15mm大きくなっていますが、全幅が1850mmを突破しなかったのは国内ユーザーには嬉しいところ。全高とホイールベース、そして220mmという大きめの最低地上高は先代モデルを継承しています。またラグジュアリーな「Premium」、アウトドア志向の「X-BREAK」、走りの「SPORT」、そして追加されたばかりのベーシックな「Touring」、ユーザーニーズに合わせた仕様を用意しています。
先代モデルにも採用されていた、優れた操縦安定性・乗り心地を両立した「スバルグローバルプラットフォーム」はさらに進化。クロストレックなどで採用したフルインナーフレーム構造をはじめ、構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取付部の剛性向上などを追加したことで、先代モデルを上回る高いレベルの動的質感を実現したとしています。
最近のスバル車らしく、ルーフパネルとブレースの間に振動吸収性が高く、制振性に優れた高減衰マスチック(弾性接着剤)を採用することで、ルーフの共振による音を抑制し、音の収束性も向上させたことで、体感的に優れた乗り心地に仕立てています。防音材の最適化やフロントドアガラスの板厚を5mmにアップすることで静粛性も向上させました。
現行型フォレスターの車両本体価格は1.8Lターボエンジンを搭載したツーリングの385万円から、2.5Lストロングハイブリッドを搭載したプレミアムS:HEV EXの464万2000円まで。また全グレードでアイサイトXを標準装備したEXを選べるようになっています。なお5月に追加されたツーリングはアイサイトX付きのEXでも400万円を切る戦略的なモデルです。
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【概要】幅広いユーザーの期待に応え、新機軸も投入した「RAV4」

同じく6代目となる現行型トヨタRAV4は、ハイブリッド車が2025年12月そしてプラグインハイブリッド車(以下PHEV)は2026年3月から販売開始となりました。RAV4は、SUVがオフロードを走行するクルマとして位置づけられた時代の1994年に「アウトドアでも街乗りでも楽しい」という新ジャンルのSUVのパイオニアとして誕生しました。それ以来約30年という歴史の中で、時代に合わせて変わっていく様々なライフスタイルに応えながら、世界中のユーザーから高い支持を受けているモデルです。
現行型RAV4は「Life is an Adventure」をテーマに「どこへでも行けそう、なんでもできそう」という価値観を体現化した新世代SUVです。歴代モデルから受け継いだRAV 4らしい塊感のある力強いデザインとパッケージを維持しながら、「多様化」「電動化」「知能化」をキーワードに開発されました。
「多様化」では洗練されたデザインの「Z」、オフロードユースを重視した「アドベンチャー」、走りにこだわった「GR SPORT」と、こちらも3つのスタイルを用意し、ユーザーの多様化したライフスタイルに寄り添っています。
「電動化」では純ガソリンエンジン車を廃止、ハイブリッドと新開発のPHEVシステムだけをラインアップすることで、電動車ならではのシームレスな加速感と力強い走りを両立しています。
そして「知能化」では、ソフトウェアづくりプラットフォーム「Arene」を初採用。進化した安全・安心パッケージ「トヨタセーフティセンス」やコックピットなどの重要なユーザーインターフェイスのソフトウェアの開発期間が短縮可能となり、安全・安心かつ快適なモビリティ体験を提供してくれます。
こちらもサイズは踏襲、ガソリン車消滅で価格は450万円スタート(RAV4)

現行型RAV4のボディサイズは、全長4660mm×全幅1855mm×全高1685mm(Zグレード)で、ホイールベースは2690mmと、全高がわずかに低くなったこと以外は旧型のサイズを踏襲しています。旧型登場時に1850mmを5mmだけ超えたことで都市部での売れ行きが懸念されたものの大きな影響はなかったということなのでしょう。こちらも日常での扱いやすさを重視したボディサイズをキープしながら、荷室は拡大し、5人乗車時で749Lという大容量を確保しています。
RAV4の車両本体価格は、ハイブリッド車がアドベンチャーの450万〜Zの490万円。PHEVはZの600万円〜GR スポーツの630万円となっています。ガソリン車がなくなったことでスタート価格は450万円と少々お高くなった印象があります。
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【概要比較】同じような成り立ちと商品企画、価格はRAV4の方がやや高め

両車とも人気モデルということで、ユーザーのニーズやライフスタイルに寄り添う姿勢が鮮明です。サイズなどは大きく変えず、多彩な仕様を用意し、最新装備を惜しみなく投入、そして従来のイメージは受け継ぎつつ明らかに新型とわかるデザインとなっているなど、とても似ています。
今回借り出した2台はフォレスターが「プレミアムS:HEV EX」が車両本体価格464万2000円。一方RAV4は450万円のアドベンチャーです。両モデルともにハイブリッド車で駆動方式は4WDですが、フォレスターのほうが14万2000円高となっています。
ただし同じようなグレード同士で比べた場合、アウトドア系のフォレスター「X-BREAK S:HEV EX」が452万1000円に対してRAV4「アドベンチャー」が450万円、ラグジュアリー系のフォレスター「プレミアムS:HEV EX」が464万2000円に対してRAV4「Z」が490万円となります。フォレスターはハンズオフ可能なアイサイトXであること、RAV4アドベンチャーは助手席が電動ではないなども考えると、RAV4の方がやや高めの値段設定という印象です。
またフォレスターは前述のようにハイブリッドではないものの300万円台後半のグレードを追加、ライバルの新型マツダ「CX-5」に至っては300万円台前半からグレード設定があるなど、RAV4に対して戦略的な価格設定となっている感があります。
【外観】明らかに新型とわかるルックスを獲得した「フォレスター」

現行型フォレスターのデザインテーマは「Ready for Adventure~いつでも冒険に出られる、頼れるGEAR~」。外観デザインは、「量感と頑丈さの追求」をモチーフに、SUVらしいボリュームのある堂々としたプロポーションを実現。これまでのフォレスターらしさを残しつつも、明らかに新型とわかるルックスを獲得しました。
フロントビューは、グリルからヘッドランプへ続くしっかりとした軸を通じてワイド感を強調、強く頑丈なフロントマスクによって堂々とした存在感を演出しています。サイドビューも、たくましく張り出したフェンダーによる下半身の強さ、厚みを持たせたサイドウインドウ周辺部が走破性の高さと安心感を表現するなど、新しいフォレスター像を打ち出しています。

リアビューはリアゲートの角度を立たせることで、5人乗車時のラゲッジ容量は484~512Lを確保。さらに左右のコンボネーションランプをつなぐように高い位置に軸を配して、ロアボディの厚みとワイド感をアピールしています。
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【外観】旧型のデザインをさらに大胆に進化させた「RAV4」

現行型RAV4の外観デザインは、洗練されたダイナミズムを感じさせることがテーマです。大径タイヤを強調し、SUVらしい踏ん張りの効いたスタンスを実現した「Big Foot」、キビキビとした高い走破性を想起させる「Lift-up」、なんでもできそうなつかいやすい荷室空間を確保する「Utility」をキーワードにデザインされています。好評だった旧型のデザインをさらに大胆に進化させた印象です。
Z、アドベンチャー、GRスポーツという3つのグレードごとに外観デザインは異なっています。ハイブリッド車、PHEV両方に設定されているZグレードは、最近のトヨタのSUVらしくフロントに塊感のある「SUVハンマーヘッド」デザインを採用。ボディ同色バンパーとメッシュグリルに加え、グリル内側の加飾が先進的かつ立体的な存在感を際立たせています。

タフなイメージを強調したアドベンチャーは、北米で人気の仕様でありハイブリッド車専用のグレードです。フロントのノーズピークを高く設定した専用デザインや大型アーチモールなどによって、タフで安定感のあるラギッドなデザインをなっています。
一方、PHEV専用グレードのGRスポーツは、機能美を追空したデザインでまとめられたフロントリップスポイラーとウイングタイプのリアスポイラーを装着し、車体が浮き上がる力(リフト)を抑えるだけでなく、「前後の空力バランス」を徹底的に追求したかっこよさと機能性を両立しています。
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【外観比較】変わり映えしなかったスバルのデザインに、新しい風を吹き込んだフォレスターの進化幅が大きい

フォレスターは全長4655mm×全幅1830mm×全高1730mm。ホイールベースは2670mmです。一方、RAV4アドベンチャーは、全長4620mm×全幅1880mm×全高1680mm。ホイールベースは2690mmです。全長と全高はフォレスターのほうが少し長いのですが、全幅は50mmもRAV4のほうが大きく(アドベンチャーではなくZであれば25mm)、全高も50mm低いので、RAV4はややワイド&ローのフォルムとなっています。
ただ、どちらもサイズ的には大同小異で、広さと使い勝手のバランスがとても良いサイズとしているあたり、失敗が許されない売れ筋モデルらしいと感じます。
外観デザインはどちらも旧型の面影は残しながら、より大きく変わったのはフォレスターかなと思います。これまでとはデザインの作り方を変えたという現行型フォレスターは、ここ最近の変わり映えのしなかったスバルのデザインに新しい風を吹き込んだと言えるでしょう。
【内装】タフさの中に上質さを盛り込んだ「フォレスター」

現行型フォレスターのインテリアは、「SUVらしいタフで安心感のある室内空間」を目指してデザインされています。インストルメントパネルは、立体的な面構成を強調することで、「タフさがもたらす安心感」を表現。ドアへの造形を連続させることで、ワイドで広がり感のあるキャビンスペースを創出しています。


センターパネルにはスバル車らしい大型の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイを全車に標準装備。センターコンソール上面の位置を高く設定し、包まれ感と上質感を表現するとともに、操作性も向上させているのが特徴です。



フロントシートは構造を見直し、仙骨を押さえて骨盤を支えることで、車体の揺れが頭部に伝わりにくくすることで座り心地を高めています。サイドサポートを大きく長くしたことで「守られ感」「包まれ感」も感じさせます。同時に車両中央部のショルダーまわりのボリューム感を削ったことで、前後席間のアクセス性を高め後席に座る子供がよく見えるなど、コミュニケーションが取りやすくなっているのも新型の特徴となっています。
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【内装】SUVらしいインテリアに新機軸を投入した「RAV4」

現行型RAV4のインテリアは“ドライバーのニーズに応える”をテーマに、ディスプレイやシフトなどの各種機能をひとくくりにして、島(アイランド)のように配置した「アイランドアーキテクチャー」を採用しています。


SUVとしての平衡感覚がつかみやすい水平なインストルメントパネルに加え、目線移動が少なく、視認性の優れた12.9インチのディスプレイを採用したナビゲーションやメーター、手が届きやすいエアコン吹き出し口の配置など操作性を向上させています。




視認性や操作性を高めるため、カラーヘッドアップディスプレイ(スロープ表示)をはじめ、エレクトロシフトマチック(一方向操作方式)などのトヨタ初採用の先進装備を導入するなど、ベストセラーらしく盛りだくさんの新機軸が投入されています。
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【内装比較】どちらも最新モード、装備はややフォレスターが充実している

両車ともSUVらしいインテリアデザインであり、かつ新しさを感じさせる工夫が盛り込まれています。今回の試乗車の比較で大きな違いを感じたのはフロントシート。フォレスターがX-BREAKも含めて運転席&助手席ともにパワーシートなのに対して、RAV4のアドベンチャーは運転席のみとなっています。また後席シートヒーターもフォレスターは全車標準なのに対してRAV4はアドベンチャーには設定がありません。RAV4はZであればリアシートヒーターに加えてフロントシートにベンチレーション機能が付いています。




室内空間に影響を与えるホイールベースは20mmだけRAV4のほうが大きくなっていますが、5人乗車時のラゲッジルーム容量は484~512Lのフォレスターに対して、RAV4は749Lと数値上は圧倒しています。ただしこれはスバルが伝統的に荷室容量の高さをトノカバーまでとしていることの影響が大きく、実際は奥行きがRAV4の方が少しあるかなという程度で容量としては大きな差はないという印象です。細かいところでは家庭用電気機器が利用できるアクセサリーコンセントは両車ともに標準装備なのは嬉しいポイントですね。
【走り・安全性】ターボとハイブリッドの2本立て、全車メカニカル4WDな「フォレスター」

現行型フォレスターに搭載されているパワートレインは2種類。2026年5月に追加されたエントリーグレードのツーリングとスポーツには最高出力177ps、最大トルク300Nmを発生する1.8L水平対向4気筒ターボ“DIT”+CVT。そしてプレミアムとXブレークには新開発の最高出力160ps、最大トルク209Nmを発生する2.5L水平対向4気筒エンジンと最高出力119.6ps、最大トルク270Nmを発生するモーターをトランスアクスルに採用した“e-BOXER・ストロングハイブリッド”を搭載しています。

フォレスターのストロングハイブリッドはトヨタのTHS2の技術をベースにスバルが開発した「シリーズ・パラレル」方式を採用。発電用と駆動用2つのモーターを備えて、状況に応じてエンジンとモーターを動力源として効率良く使用します。63Lという燃料タンク容量によりロングドライブも可能となっています。
ハイブリッドとしての燃費は並レベル、アイサイトXで運転支援は充実

駆動方式は全モデル4WDを採用。1.8Lターボ車は電灯のアクティブトルクスプリットAWDを搭載し、ドライバーの感覚に近い素直な制御に刷新しました。ストロングハイブリッド車も後輪モーターではなくプロペラシャフトを用いたメカニカル式のAWDをあえて採用。後輪に適切な駆動力を伝達し、悪路での高い走破性と雪道などの滑りやすい路面での“スバルらしい”安定した走りを実現しています。燃費性能は1.8Lターボエンジン車が13.5~13.6km/L。ストロングハイブリッド車は18.5~19.1km/Lとなっています。

運転支援機能は広角単眼カメラを採用し、機能や性能を進化させた最新のアイサイトを搭載。さらに、全グレードでドライバー異常時対応システムを採用し、体感的な振動などでドライバーの安全運転を支援します。さらに高度運転支援システムの「アイサイトX」をフォレスターとして初採用。自動車専用道路などで条件がそろえばハンズオフも可能になるなどドライバーの負担を軽減し、快適なロングドライブを提供します。さらに、エアバッグ展開領域をAピラー後方まで拡大することで、万が一の衝突時に歩行者と頭部接触位置が異なるサイクリストも守る「歩行者保護エアバッグ」を世界で初採用していることもポイントです。
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【走り・安全性】ハイブリッドとPHEV、全車電気式4WDな「RAV4」

現行型RAV4が搭載しているパワートレインは、ハイブリッド車は最高出力186ps、最大トルク221Nmを発生する2.5L直列4気筒エンジン+フロント136ps、リア54psを発生するモーター+CVTを組み合わせた定評あるハイブリッドシステムです。PHEVは最高出力186ps、最大トルク229Nmを発生する2.5L直列4気筒エンジン+フロント206ps、リア55psを発生するモーター+CVTを組み合わせたシステムです。
さすがの好燃費、トヨタ最新の運転支援


駆動方式はハイブリッド車、PHEVともにE-Fourと呼ばれる電気式4WDで、前後輪の駆動力配分を100:0から20:80の間で緻密に制御し、発進加速性と旋回安定性を高いレベルで両立しています。燃費性能は、WLTCモードでハイブリッド車が22.5〜22.9km/L。PHEVが21.5〜22.2 km/L。なおPHEVの満充電時のEV走行可能距離は145〜151kmとロングレンジとなっています。

運転支援機能は、ソフトウェア評価やソフトウェアの構成部品のモジュール化などで「Arene」を開発に活用することで、画像認識や自動ブレーキ制御ソフトのレベルアップを図っています。さらにカメラやレーダー性能の進化によって検知できる範囲と距離が拡大しています。トヨタ初採用となった“進化したトヨタセーフィティセンス”は、衝突被害軽減ブレーキのプリクラッシュセーフティを、先行車の減速をより早く検知できるようにしたほか、交差点進入時のクルマの陰から飛び出した車両も検知可能となっています。また、ドライバーの異常を検知した場合に、警告を発しドライバーに操作を促すドライバー異常時対応システムに、ハザードランプなどで周囲に異常を報知しながら自車線内または、路肩に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減する機能を追加しました。
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【走り・安全性比較】燃費の良さを取るか、走破性を取るか

搭載されているパワートレインは、両車ともに2.5Lエンジンのハイブリッドシステムです。しかも駆動方式も4WDですが、RAV4が前後にモーターを搭載した電気式4WDに対して、フォレスターは、プロペラシャフトを用いたメカニカル式のAWDというこだわりが見られます。気になる燃費性能はWLTCモードでフォレスタープレミアムS:HEV EXが18.5km/L。RAV4アドベンチャーが22.9km/LとRAV4が大きくリードしています。
両モデルともに走行制御モードを採用していて、RAV4はトライアルモード/スノーモードを採用。悪路や雪道でも空転したタイヤにブレーキをかけて、反対側に駆動トルクを配分することで優れた脱出性と安定性を実現しています。

一方フォレスターは、X-モードを搭載。応答性の高いモーターにより、ガソリン車以上の登坂性能を確保しているのが特徴。路面状況が変化しても高い走行安定性を実現。また屈曲した登坂など前輪と後輪が対角するタイヤが空転してしまうような厳しい状況下でも優れた走破性を発揮します。

RAV4の電気式4WDは後輪モーターの出力も比較的高いのですが、走破性の点ではやはりフォレスターの機械式4WDの方が一枚上手、運転支援システムは、両モデルともに最新のシステムが搭載されていますが、一定の条件下ではハンズオフ可能なフォレスターのアイサイトXに魅力があります。またフォレスターには標準装備となっている緊急時操舵支援がRAV4アドベンチャーには装備されていません。
【まとめ】総合力のRAV4、SUVらしさのフォレスター。基礎レベルの高さは両車ともさすが!

同クラスのライバルであり、どちらも北米で人気の高いこの2台。同じ仕組みのハイブリッドシステムを搭載するものの燃費性能はRAV4に軍配が上がります。一方でフォレスターは走りを優先し、4WDもあえてプロペラシャフトで繋ぐなど、スバルらしさをアピールしています。

どちらも総合力は高いのですが、その上で違いを端的に表現するなら「総合的なバランス」に優れたRAV4、「悪路も含めたSUVらしい走り」を実現したフォレスターということではないでしょうか。装備と価格はややフォレスターに軍配が上がります。
いずれにしても旧型からの進化幅は大きいので、どちらを選んでも、また旧型から買い替えても満足度は高いと思います。
(写真:萩原文博)
※記事の内容は2026年6月時点の情報で制作しています。
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