ページトップへ戻る
キーワードから記事を探す
車種から記事を探す

【オン&オフロード試乗】スズキ「ジムニーノマド」悪路走破性はやはり別格だった!(萩原文博レポート)

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607
スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

20251月に発表されたスズキジムニーノマドは、ジムニー譲りの高い悪路走破性を備えたシリーズ史上初の5ドアモデル。オーダー開始からわずか3日で当初の販売計画台数を大きく上回る約5万台に達し、受注停止となったことで話題となりました。その後、20257月からインドでの現地生産能力を月間約3300台にアップするなど増産体制を整え、2026130日に一部改良の上で受注を再開。思えば2024年末に開催されたメディア向けの事前撮影会から約1年半、ようやく一部改良モデルにオンロードとオフロードで試乗をすることができた萩原文博さんの試乗レポートです。

ジムニーの悪路走破性に、リアドアとラゲッジスペースをプラス

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

スズキジムニーノマドは、「本格的な悪路走破性をもつ5ドアコンパクトクロカン4×4」をコンセプトにジムニーシリーズ最大の魅力である悪路走破性をキープしながら、リアドアの追加やホイールベースの延長などにより、リアシートの居住性・快適性を実現した4人乗りの本格オフローダーです。

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

ボディサイズは、全長3890mm×全幅1645mm×全高1725mm、ホイールベースは2590mmです。3ドアのジムニーシエラと比較すると、全幅は同じですが、全長とホイールベースを340mm延長しています。一方、全高は5mmジムニーノマドのほうが低くなっているのが特徴です。

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

この全長&ホイールベースの延長によってリアシートの居住性に加えて、ラゲッジスペースの容量も拡大しています、リアシートを使用している状態のラゲッジスペースのジムニーシエラが約59Lなのに対してジムニーノマドは約211Lとなり高い利便性を実現しています。

「ジムニー」の記事一覧はこちら

「ジムニーシエラ」の記事一覧はこちら

ロングホイールベース化に伴ってフレームも補強

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

ジムニーノマドは、本格4WDの伝統を受け継ぐラダーフレーム航続を採用。さらに、X(エックス)メンバーを採用するとともに複数のクロスメンバーによってねじり剛性を高めています。

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

サスペンションシステムにはジムニー伝統の3リンクリジットアクスル式サスペンションを採用。左右の車軸をダイレクトにつなぐこの形式は、一般的な乗用車に比べて、凹凸路で優れた設置生徒大きな対地クリアランスを確保できます。また、堅牢な構造により過酷な使用状況でも高い耐久性を発揮します。

毎月定額ラクラク支払い
カーリースカルモくんで「ジムニーノマド」の月額料金をチェック!

タフな内外装デザインは基本的に継承

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

ジムニーノマドの外観デザインは、ジムニー譲りの5スロットルグリルを採用していますが、専用のクロームの縁取りとガンメタリック塗装により上質感を演出しています。また無塗装樹脂のバンパーやフェンダーのプロテクト部品を採用することで、ボディパネルには傷がつきにくいタフなボディ構成としています。

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

メーカーオプションで9インチディスプレイオーディオを設定した2型

スズキジムニーノマド_1型_オン・オフ試乗会_2607

こちらは1型のインパネ

インテリアは、ジムニーの特長であるオフロードなど過酷な環境下での運転のしやすさや各部の操作性にこだわった機能に徹したデザインを継承しています。

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

リアドアを追加したことにより、リアシートにはしっかりと乗員が座れるようにシートに厚みを持たせ、ラゲッジは荷物が滑りにくいカーペットを採用するなど工夫が施されています。そしてフロントコンソールボックスにはドライバーが操作できる後席パワーウィンドウスイッチが追加されている点はノマドならではのポイントです。

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

毎月定額ラクラク支払い
カーリースカルモくんで「ジムニーノマド」の月額料金をチェック!

最強の走破性を支える副変速機付きパートタイム4WD、ブレーキLSDトラクションコントロール

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

ジムニーノマドに搭載されているエンジンは最高出力101ps、最大トルク130Nmを発生する1.5L直列4気筒DOHCエンジンの1種類です。組み合わされるトランスミッションが5MTと4速ATというのはジムニー、ジムニーシエラと同じ。燃費性能はWLTCモードで13.614.9km/Lです。

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

駆動方式は副変速機を備えたパートタイム4WD。舗装路や市街地、高速道路などの走行に適した2H2WD)、雪道や荒れ地など2輪駆動での走行が困難な場合に使用する4H4WD高速)。そしてぬかるんだ道や急登坂・急勾配など大きな駆動力を必要とする場合やスタックした場合に脱出時に使用する4L4WD低速)が選ぶことができます。

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

さらにジムニーノマドには、左右どちらかのタイヤが空転するようなシーンで、空転した車輪にだけブレーキが作動し、エンジントルクを落とさないため、もう一方の車輪に駆動力をしっかりと確保し,高い脱出性能を発揮するブレーキLSDトラクションコントロール。急なくだり坂などでブレーキを自動制御し車両の加速を抑えて低速走行を可能とするヒルディセントコントロールなどを標準装備しています。

「ジムニー」の記事一覧はこちら

「ジムニーシエラ」の記事一覧はこちら

先進運転支援はさらにアップデート

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

見た目から2型を見分けるにはフロントバンパー中央部のレーダーカバーとバンパー下部の4個の超音波センサーがポイント

スズキジムニーノマド_1型_オン・オフ試乗会_2607

こちらは1型

先進の運転支援機能は、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を核とした運転支援システムを標準装備しています。さらに20261月の一部改良で、運転支援機能を変更。

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

バンパー中央部に追加されたミリ波レーダーカバー

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

ATのACCが全車速追従となりMTにも30km/hまでのACCが装備された2型

衝突被害軽減ブレーキを単眼カメラとミリ波レーダーという2つのデバイスを使用した「デュアルセンサーブレーキサポートII」に変更し、車線逸脱抑制機能を標準装備しました。さらにアダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付]やマルチインフォメーションディスプレイ(カラー)、スズキコネクトに対応し、安全装備と快適装備を充実させています。

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

2型はマルチインフォメーションディスプレイがカラー化された

スズキジムニーノマド_1型_オン・オフ試乗会_2607

こちらは1型のマルチインフォメーションディスプレイ

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

オプションで設定された9インチディスプレイオーディオ

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

LED化されたフロントとセンターのルームランプにはスズキコネクトの緊急通報スイッチも

さらにインテリア関連では以下の変更点もあります。

・デジタル車速表示、モーション表示、パワー/トルク表示
・ステアリングのハンズフリースイッチ
・フロントおよびセンタールームランプをLED
9インチディスプレイオーディオをメーカーオプション設定

やはりオフロードでは別格!

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

今回試乗したのは、車両本体価格2926000円のジムニーノマドFC5MT車です。メーカーオプションのバックアイカメラ付ディスプレイオーディオ・スズキコネクト対応通信機9インチディスプレイオーディオ128700円と55000円のブラック2トーンルーフを装着した総額3109700円という仕様です。

 まずは、オフロード試乗から行いました。ジムニーノマドは最低地上高210mmを確保し、アンダーボディが障害物に接触しにくいようなアプローチ、ランプブレークオーバー、デパーチャーアングルを確保しています。

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

副変速機を最も大きな駆動力を発揮できる4L4WD低速)にして、オフロードを走行しました。コースにはすり鉢状の場所を走り抜けるセクションがありましたが、ここはヒルホールドコントロールとヒルディセントコントロールで軽くクリア。さらに右フロントと左リアタイヤを滑りやすい器具に固定して悪路から脱出するセクションもブレーキLSDトラクションコントロールの効果でラクラク脱出することができました。

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

そしてモーグルと呼ばれる凹凸のある場所を走り抜けるセクションも、車輪の一つが地面から離れるようなシーンでもアクセルをジワッと踏み込むとスムーズにクリアすることができました。これだけでもジムニーノマドの悪路走破性の高さを実感できました。 

オンロード性能にはやや弱点もあるものの……

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

続いては舗装路での試乗です。高い悪路走破性を発揮するためのサスペンションは街中で乗用車のような優れた乗り心地とはちょっと言えません。きれいに舗装された部分であればまだ問題はないですが、凹凸なアンジュレーションがある場所では、路面からの入力がダイレクトに伝わってきます。やはりジムニーノマドのような本格オフローダーは、オンロードでの快適性よりもオフロードでの高い走破性を重視しているモデルで、その機能を求めるプロフェッショナルの道具であると認識できました。

 残念ながら、バージョンアップした運転支援機能はテストすることはできませんでしたが、すでに他のスズキ車で採用されていて、高いサポート能力は実感しています。

悪路走破性と居住性の高さが同居

スズキジムニーノマド_2型_オン・オフ試乗会_2607

コンパクトなボディながら最小回転半径は5.7mと思った以上に取り回しに苦労するシーンもあるかもしれませんが、ジムニーシリーズでしか実現できない高い悪路走破性に、居住性の高いリアシートを確保したジムニーノマド。最新の納車までの期間はボディカラーや装備によって異なるものの1年〜1年半という人気は納得できる実力でした。

(写真:萩原文博)

※記事の内容は2026年7月時点の情報で制作しています。

「ジムニー」の記事一覧はこちら

「ジムニーシエラ」の記事一覧はこちら

毎月定額ラクラク支払い

車種から記事を探す

注目のキーワード

©2026 道草オフィス