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【試乗】スズキ「クロスビー・改良新型」コンパクトなボディサイズ、日常ユースでの扱いやすさが大きな武器(島﨑七生人レポート)

スズキクロスビー試乗記_202604
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202510月に初めてのマイナーチェンジを受けたスズキ「クロスビー」(2157100円〜250300円)。コンパクトなボディはそのままに、フロントマスクはハスラー顔から最新モードのSUV風となり、エンジンやトランスミッションも一新されました。大幅にアップデートされたスズキのコンパクトSUVの実力を自動車評論家の島﨑七生人さんが試します。

Aピラーから前がまるっきり新しいデザインセンスに

スズキクロスビー試乗記_202604

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新しいスズキ・クロスビーのフロントデザインは、まったく趣が変わった。初対面で実車を目の当たりにしながらも、前から見ていると、同一車種には思えないほどだった。白いシグネチャーライトや、メッキではなく箔押しの手法が用いられたというドットパターンなどで、これまでのファニーフェイスがグッとクールな印象に。さらによく観察すると、フェンダーやフードも従来は丸みをもたせ、かつ前端に向かってやわらかな曲面でなだらかに傾斜させていたが、新型はフードが水平近くにまで持ち上げられ、ヘッドライトに繋がる左右はさらに一段高め、前端はライトとグリルの上に面を作り厚みのあるノーズ形状とした。

スズキクロスビー試乗記_202604

バンパーやアンダーグリルのデザインも新しいが(黒い樹脂のフェンダーアーチモールのフェンダー側は従来モデルと共用と思われる)、要するにクルマをフロント側から眺めた場合、フード、左右フェンダーを含めたAピラーから前がまるっきり新しい、コンパクトながら毅然とした表情と佇まいのクルマに生まれ変わった。デザインのセンス、世代でいうと最新の、あのeビターラにも近いとさえいっていい。

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従来モデルは、軽の初代ハスラーのイメージを継承したデザインコンセプトで、その個性が好評をもって受け入れられた。が、初代の登場から8年が経ったタイミングで、相当に抑揚の強いドア断面(=洗車中に顔を近づけてシゲシゲと眺めて改めて気づいた)などボディ後半はほぼそのままに新しい顔まわりを組み合わせて仕上げられた姿は、新鮮でバランスがいい。

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雰囲気重視から機能本位に一変したインパネ

スズキクロスビー試乗記_202604

大きく印象が変わったHYBRID MZのインパネ

スズキクロスビー試乗記_202604

こちらはレザー調素材などを追加したHYBRID MZのアップグレードパッケージ仕様(+6.93万円)のインパネ

いっぽうでインテリアも、現代のチンク(フィアット500)風だったインパネのデザインなどは、従来モデルからガラッと一新された。コチラについては、これまでの雰囲気重視から機能本位にデザインと方針が一変したというべきか。とくにインパネ中央部分は上から段重ねで9インチHDディスプレイ/空調吹き出し口&ハザードランプスイッチ/空調操作パネル/機能スイッチパネル/USB-CHDMIジャックが並ぶパネルが置かれ、その横にはシフトレバー……と、やや雑然とした増築感がなくはない。

スズキクロスビー試乗記_202604

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インパネ内部の使うべき内部ユニットの事情からこうなったのだとは思うが、せめて空調スイッチパネルの左方向への飛び出し具合が抑えられたら、縦方向のラインがスッキリ整然とさせられたようにも思う。とはいえCMF(=カラー/マテリアル/フィニッシュ)目線では、落ち着いたトーンがよく、スズキ車では初採用となった7インチカラー液晶ディスプレイの表示もスッキリと精細で見やすい。

より洗練された方向で正常進化を果たした走り

スズキクロスビー試乗記_202604

そして走り。正直なところ従来型の強いイメージは?というと、そこまでのインパクトがあった訳ではなく、このクルマの場合、全幅1670mm、全長3760mmのコンパクトなボディサイズの利で、実用面でもとにかく扱いやすく、乗り味、ハンドリングも自然体なところが魅力のクルマというのが筆者自身の受け止め。

スズキクロスビー試乗記_202604

その世界観が新型ではどうなったか?というと、より洗練された方向で正常進化を果たしたといったところだ。今回、マイルドハイブリッドである点は変わらないものの、エンジンがこれまでの1L3気筒ターボから1.2L3気筒VVTに変わり、トランスミッションも6ATからCVTとなった。その違いは、従来型以上に走行シーンを問わずにフレキシブルかつ効率的な運転が可能になった点。もちろん絶対的な動力性能は、ここぞという時にあと少しパワーがあってもいいものの、実用の範囲では十分なもので、快活にもゆったりした走りにもストレスなくクルマが応えてくれる。

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2WDと4WDでキャラクターは別モノ

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また今回は2WD4WDを乗り較べてみたが、両車のキャラクターは案外と別モノと感じた。乗り味でいうといわゆる軽快感があるのは2WD。一方で4WDは明らかに乗り味がしっとりとフラットなものとなっていて、落ち着いた操舵感のステアリングと相まって、コンパクトなクルマながらリラックスモードでのドライブが可能になっている。我が家の乗り心地評価担当のシュン(柴犬・4歳・)も後席に乗車しながらすっかり寛いでいた様子。ちなみに2WD4WDとでは装着タイヤはどちらも17560R16 82Hと同じで、指定空気圧(前2.5/後ろ2.2kPa)は共通。カタログ諸元表上の車両重量の差は40kgほどだ。

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家族の誰が乗っても運転しやすく安心感が高いクルマ

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HYBRID MZのフロントシート。シートヒーターは標準装備

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HYBRID MZのアップグレードパッケージ仕様はレザー調のコンビシートとなる

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HYBRID MZのリアシート

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HYBRID MZのアップグレードパッケージ仕様のリアシート。165mmのロングスライド&リクライングは標準仕様も同様

前段のほうでも触れたとおり、クロスビーの大きな武器は、1700mmを大きく切る全幅や最小回転半径が4.7mの小ささなど、とにかく日常ユースでの扱いやすさが実現されている点だ。その上で後席は広々とした空間が確保されており、多彩なシートアレンジを活用して、さまざまなクルマとしての使い方もできる(シート座面は撥水加工になっている)。

スズキクロスビー試乗記_202604

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また新型では上下2段になったセンターコンソールを始め、スズキ車ではお馴染みの助手席座面下のバケツ(シートアンダートレイ)や容量37Lのラゲッジアンダーボックス(2WD車は120L)を始め、各部の収納も豊富に用意される。装備では前2席のシートヒーター、ステアリングヒーターを備えるのもうれしいところだ。

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単眼カメラとミリ波レーダーを採用によるデュアルセンサーブレーキサポートIIを始め、安全運転支援関係の機能も充実。家族の誰が乗っても運転しやすく安心感が高いクルマというところも見逃せない。息の長いモデルながら、ライバル車の多いSUVカテゴリーの中で引き続き存在感を発揮しそう……そう思えるクルマだ。

(写真:島﨑七生人)

※記事の内容は2026年4月時点の情報で制作しています。

【試乗】スズキ「クロスビー・改良新型」見た目も中身も文句なしの大幅進化、しかし失ったものも〜新旧比較写真付き(萩原文博レポート)

 

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