自動車業界で活躍する様々な人々に、深く・細かくインタビューする連載企画。その第1回はポルシェ・フェラーリ・マクラーレンなど趣味性の高いクルマを、複数のオーナーで共同所有するという新しいカーライフサービス「RENDEZ-VOUS(ランデヴー)」を立ち上げた浅岡亮太(あさおか・りょうた)さんです。前年同月比10倍ペースで成長するランデヴーについて、自動車評論家の島﨑七生人さんが編集長の馬弓を交えて話を伺いました。
RENDEZ-VOUS(ランデヴー)https://rendez-vous.tokyo/
最初は怪しい者扱いで(笑)

浅岡さんは大学卒業後、2015年からDeNAでCtoCカーシェアリングサービスAnycaの立ち上げメンバーとして従事、メルカリの自動車プロジェクトチーム責任者を経て、2022年5月に株式会社RENDEZ-VOUSを創業。東洋経済「すごいベンチャー100」、Forbes Japan「日本発スタートアップ100選」に選出されるなど、自動車業界でいま注目の若手実業家の一人だ
島﨑:ランデヴー誕生の背景はどのようなものだったのですか?
浅岡さん:クルマだけではなくライフスタイルもご提供したいな、という思いで始めました。今は6拠点ですが、まだまだ増えていきます。
馬弓:最初は横浜でしたよね?
浅岡さん:そうです。最初は怪しい者扱いで(笑)、多くの方に見向きもされませんでした。今年に入ってから、ある程度の実績が出できてきて、多くの方が楽しまれているのを見て信頼感を寄せていただけるようになったといいますか……。
島﨑:改めてお訊きしたいのですが“余白のあるカーライフ”と、ずいぶん素敵なテーマを掲げていらっしゃいますね。
浅岡さん:はい、そこが根幹なんです。どこにもなくて新しいサービスなので、全部をお伝えするのは難しいんですが、ランデヴーは余白を広げるということを第一に、何のためにクルマを所有するのか? 何のためにクルマと暮らすのか?という話なんですね。ちなみにランデヴーでは“クルマ”ではなく“車”と表記しています。“車”は合理と非合理の両側面を持ち、熱狂を取り戻した、ランデヴーが扱うもの。“クルマ”は効率化の波のなかで希薄化した存在で、リセール意識の財産として扱われるようなものと定義しているからなんです。
馬弓:なるほど、その定義は興味深いですね。僕らの時代は“車”は工業製品、“クルマ”はライフスタイルを伴った存在、と定義していたんですが、逆なんですね。仕方ない、媒体の統一表記の例外として以降はランデヴーの扱うものは“車”と表記します(笑)。
浅岡さん:はい、それでお願いします(笑)。たとえば僕自身“車”が好きでランデヴーで5台所有していますけど、ケーターハム・スーパーセブン、古いアルファロメオ、あるいは新しいアルピーヌA110とか、それぞれにその“車”にしかない“余白”があり、それを僕は享受しています。島﨑さんもそうでしょうし、馬弓さんだってきょう乗ってこられたご自分の2CVなんて、どう考えても“余白カー”ですよね!?
馬弓:ああ、そうですね。“無くても死なないクルマ”、いや“車”ですかね(笑)。
利便性のための“クルマ”か、余白を享受できる“車”か

“余白カー”のお墨付きを頂いた編集長・馬弓のシトロエン2CV。たった29馬力ながらその走りは唯一無二の楽しさ。ただしエアコンはない
浅岡さん:その“車の余白”と呼んでいるものを本能的かつ身体的、かつダイレクトに提供してくれるプロダクトだと思っているんです。でもいつしか皆が語る“クルマ”って“リセール”になってません?
島﨑:確かに。
浅岡さん:クルマが好き、クルマに詳しい人=リセールになってません? メディアや媒体で語られることも、そういうことが多くなってません? このクルマは価値があるから今買っておくべきだ、これから値上がりするのは996だ、997だ、とか。それもクルマの価値ですけど、本質的な価値って、もっと身体的で本能的なものじゃないかと思うんです。その分かれ目が利便性のための“クルマ”か、そもそも余白を享受できる“車”かの2パターン。利便性を提供してくれる“クルマ”にいくら乗っていても余白は生まれづらいですけど、一方で余白のある“車”は、言ってしまえば必要に迫られない“あってもなくてもいい車”。たとえば横浜の拠点にあるデロリアンなんて買い物に行けないし、雨の日とか暑い日に乗れない。運転するにも作法が必要です。でもそうしたことをひっくるめてだからこそ得られる価値があると思っています。
島﨑:”車“そのもののピュアな魅力とは?ということですね。
浅岡さん:はい、だって“車”ってそうだったじゃないですか。島﨑さんだってそうだったでしょ?
島﨑:ええ、若い頃は4ドアセダンじゃなくていすゞ117クーペに始まって2ドアのスタイリッシュなクーペ一筋でしたね。まあ外に停っているアルファ155などは4ドアでも素敵ですけど。
浅岡さん:あ、あれは今の僕の足車です。でも実用的な4ドアセダンとか燃費のいい“クルマ”とかあった中で島﨑さんが言われた117クーペを選んだことによって享受できたことや思い入れがたくさんあったはずで、アイデンティティになっていたかもしれない。そんなことは工業製品では生まれないし、たとえばみんながああ言ってたけど俺はこの冷蔵庫を買ったから人生に物語が増えたんだ!っていうのはないじゃないですか。
島﨑:普通はないですね(笑)。
浅岡さん:でも“車”にはそういうチカラがある。それって“車”にしかないんじゃないか、って言えるぐらい根源的なものだと思うんです。
島﨑:そうだよなぁ。
浅岡さん:ですが、大事なのは、117クーペで言うとその当時は買えましたよね。でも今はちょっとした人気の国産車が400万円、ちょっと前だったらBMWの3シリーズが新車で買えた。中古ならポルシェも買えた。
島﨑:しみじみとそう思いますよね。
浅岡さん:でも今は高すぎません? 空冷ポルシェなんて言ったら1000万円以下じゃ買えませんよね。片やそういうポルシェはどこでもコロがってたよという時代を経て来ている方々もおられて、羨ましいと思う訳ですよ。
島﨑:思えばそうですよね。
浅岡さん:でも、羨ましいと言っているだけでは世の中変わらないので、僕らは“仕組み”で変えているんです。ランデヴーという仕組みを通せば、無理な空冷ポルシェも月々6万円、7万円になって年間で100万円しないんです。それなら乗れるじゃないですか、それなら楽しめるじゃないですか……というのを提供しているのがランデヴーなんです。“車”というプロダクトに憧れを抱いたり惹かれたりする人は潜在的に凄く多い。時代が変わってもガーンと減るわけでもない。かつて“車”のプライオリティが9割だった時代があって、今は正直1割になっている。でも興味を持つ人が1割になった訳ではなくて変わらないけれど、ただ手を出しにくくなっている。それにはお金の要因だけでなく、整備を教えてくれる先輩もいない、どこに整備を出せばいいのかわからない、だからどうやって乗ればいいかもわからない。オートマでいいよねと言い出せば、そこでまた選択肢が減ってします。そういう要因の積み重ねで1割になっているだけで、“車”に憧れる人が1割になった訳ではない。
島﨑:なるほど。
お作法、運転のレクチャーも徹底的に

インタビューを行ったのはランデヴーの二子新地ガレージの2階にあるヴィンテージ家具のお店の一角。他にも横浜、青山、品川など6ヶ所に拠点を構えている
浅岡さん:そこを全部変えていきたいのがランデヴーなんです。具体的には金銭面、メンテナンス、それと、ここが大事なんですが……。
島﨑:試験に出るところ(笑)。
浅岡さん:お作法。運転のレクチャーも徹底的にやっています。免許を取って20年マニュアルに乗っていないという人も心配しないでください、と、教習用にマツダ・ロードスターやボクスターも用意しています。それで皆さんに慣れていただく……そんなこともやっています。そんなこと、メーカーはやってます!? それから古い“車”だったらドアをバン!と閉めないとか、暖気というのがありましてとか、真っ白なシートにデニムで乗らないとか、雨の日は乗らないとか、我々が先輩たちに教えてもらったそういうことまでお伝えしているんです。
島﨑:伝承、ですね。
浅岡さん:ハイパワーなクルマは高速道路で直線だったとしても、アクセルをバン!と踏み込んだりしたら一瞬で滑る……とか全部僕らが伝える。
島﨑:クラシック・レンジローバーだったら、ATのシフトレバーはひと呼吸置いて操作する、とか。
浅岡さん:そうです、そうです。フェラーリは片手で運転しない、ちゃんとしたドライビングポジションをとって、ステアリングの凹みのところにちゃんと両手を置く。そういうことは僕も全部教わったし、そういうことを経て初めて“車”が楽しめる。だからそういうところも大事にしながらランデヴーはサービスを作っているんです。“車”を買える人はたくさんいても、“車”を本当の意味で楽しめてる人はすごく少ない。その“車”の背景や文脈、どういう意図で作られているのか、何を目的としているのか、それらを知らずに乗っている人が多い。“車”は一種の文化であり教養だと思うんです。だからそういうところまで伝えたい。
島﨑:いわゆる“気付き”ですね。
浅岡さん:あ、そういう“車”なんだ、じゃあ自分の“車”に対する態度もこうあるべきだな、こうやればもっと楽しめるかなぁと、まさに余白が広がっていくわけです。
今はほぼ毎日飛び回って場所探し

島﨑:とまあ、お話だけだとスラッと聞いてしまいますが、そもそもこのサービスの実現は並大抵のことじゃなかったのでしょうね。
浅岡さん:半端じゃないですよ! もっと僕らのことを褒めてくださいよ、って言いたいくらいです、メチャクチャ大変なんですから!6拠点あって、“車”はいったい何億になるのか。僕たちスタートアップで10人しかいないし、自前のみでやっている。誰もバックアップしてくれないし、最初は怪しまれた。その風潮が変わってきたのがここ2年くらいです。
島﨑:潮目が変わったのは何だったのですしょう?
浅岡さん:これというキッカケはわかりませんが、多くの口コミと、やっていることが評判になって理解していただけるようになったのが大きいかな、と。
馬弓:浅岡さんはもともと個人間カーシェアサービスの“エニカ”にいらして、その時からこのサービスはやりたかった?
浅岡さん:はい。僕の中でカーライフというよりライフスタイルの理想の形がランデヴーだと思っているんです。クルーザー、別荘、馬主の世界では古くからあったやりかたでしたけど、“車”だけまだなかった。
島﨑:そこで、いよいよ思い描いていたものを実現した……。
浅岡さん:思い描いていたもの以上のクオリティと世の中からの反響があります。今、4000件以上のお申し込みがウェイティング状態ですが、課題として場所がないんです。これがないと皆様からご要望があっても“車”をお届けできない。ありがたいことに、僕たちの予想以上の速さで多くのお問い合わせをいただいているので、今はほぼ毎日飛び回って場所探しをしています。
馬弓:こちらみたいなゆったりとした倉庫のような場所とか。
浅岡さん:倉庫もそうですし、あと地下駐車場ですね。青山はツイン青山ビルの地下で。
馬弓:地下鉄の青山一丁目駅に直結ですね。
浅岡さん:ええ、最高のカーライフじゃないですか? 青山で働いている人なら、仕事帰りにランデヴーして帰れるんですよ。金曜の夜に職場のみんなが飲み会にいくところを、自分のフェラーリ・ローマに乗って家まで帰って、土日を過ごして、月曜日にローマで出社して……というのが出来るんですよ。凄くないですか?!
島﨑:スーパーマンのクラーク・ケントみたいですね。素敵ですね。都心のオフィス街ならそういう使い方ができる訳ですね。
世界観にマッチしない方はお断わりも

馬弓:ユーザーの方の傾向はありますか?
浅岡さん:“車”による傾向はあまりないです。全体の年齢層は20代から60代まで、ほぼ均等に20%ずつ。
島﨑:クルマ好きはどの年代でもおられるんですね。
浅岡さん:ただ男女比は9割以上が男性で、そこは垣根を突破したいのが僕らの課題です。女性にも“車”というプロダクトの魅力をもっと感じて欲しい。でも世の中の女性の99.9%は運転怖い、都心ではなるべくしたくない……と思っている。そんなハードルも何らかの形で突破してあげたいとも考えていることのひとつです。
島﨑:浅岡さんの発想はいろいろと広がりますねえ。ところでランデヴーを訪ねてこられるのはどういう方々ですか?
浅岡さん:新卒1、2年目という方もいれば、資産に余裕のある方もいてメチャクチャ幅広いです。手頃な“車”であれば月額5万円で駐車場代も税金もすべてインクルードで楽しめるので、手を出していただきやすいはずです。もうひとつはクルマ好きかどうかですが、今までのクルマ好きの定義はクルマ雑誌を購読してます、すでに2台、3台と“車”を持っています……みたいな人だった。が、今年の春くらいから増えたのが、非クルマ好きの人たち……。
島﨑:えっ、非クルマ好き?
浅岡さん:非クルマ好きの人たちとは、クルマ雑誌を読んだことがない、趣味車を持ったことがない、クルマは持っていても移動手段としか考えていない、何ならコスパを考えたらタクシーのほうがいいからクルマは持っていません……みたいな人。要は世の中の大半の人ということですね。
島﨑:そうかぁ。
浅岡さん:そういう方々が、ランデヴーだったら「こういう世界に飛び込めるかも」と入ってきてくださっている。
島﨑:ほほぉ。そういう方々は実際にどんなクルマを選んでおられるのですか?
浅岡さん:多岐にわたっていて、運転の習熟度に合わせてお渡していますが、オーナーの方とは必ず面談をして、エントリー系のスポーツカーだったらポルシェ・ケイマンやボクスターから始めてくださいとレベル設定もしています。あとコミュニティも大事にしていて、厳選されたオーナーの集まりでもあるので、ランデヴーの世界観にマッチしない方はお断わりもしています。
馬弓:そういうのはモメたりしませんか?
浅岡さん:いえ、全然全然。そこは僕たちのスタンスなので……。
馬弓:ゴルフ場の会員のようですね。
浅岡さん:まさに。僕らのミッションが「“車”を通じて人生に余白を」ですけど、そのミッションに合わない人、反する人は僕らメンバーでお会いしながら見極めています。人の“車”を自分が共同所有するとなれば、どんな人がオーナーになって一緒にランデヴーするか気になるはずです。そこは一定のクオリティを担保する必要があると考えているので。
島﨑:そのあたりの配慮はしっかりとある、と。
浅岡さん:審査と常日ごろのレクチャーなど、皆さんとコミュニケーションしながらやっています。具体的に言うと古い“車”やマニュアル車はお作法がまだの人は、僕らが「どうぞ」と言うまで乗れないんです。でも逆の立場でいうと、未知の“車”にいきなりは乗りたくなくないですか? 怖過ぎません??
いい状態で維持しなければその“車”にとって失礼にあたる

島﨑:ふと思い浮かんだのですが、知人でも奥さんには内緒のクルマを持っていて……なんていう人もいますが、そういう大変な思いをせずとも、ランデヴーは自分のカーライフの幅が広げられる手段のひとつでもあるのですね。
浅岡さん:僕らは1つの選択肢だと思っていて、その選択肢をひとつ増やしたと思っているんです。ランデヴーなのか、1人で所有するのか、レンタカーなのかはその人ご自身が選べばいいと思っています。でも、その選択肢として出せたところが大事なんです。僕自身、1人で所有して僕しか乗って欲しくない、初めて買ったディフェンダー90があります。これは一生の相棒でどんなことがあっても何としても乗り続けると決めている“車”です。だけど全部が全部そういう“車”という訳ではない。どこかで凝り固まって“クルマは1人で所有するものだ!”と真顔で言う人を否定はしませんけど、ランデヴーが出来たことでクルマ好きになった人が大勢おられるのは事実なので。
島﨑:人とクルマをシェアすることは割り切りや妥協ではない?
浅岡さん:それはまったく違っていて、ランデヴーは妥協ではないので、ランデヴーのスタイルがいいからやっているんです。具体的にはフェラーリF40とか持っていたり、そういう“車”を買おうと思えば買えるオーナーは決して少なくない。でもあえて買わない考え方もある。複数台数所有した方にはおわかりだと思いますが、“車”って所有して車検証に自分の名前が入っていれば自分のモノという訳じゃなくて、自分がいなくなっても残っていくモノ、残して行きたいモノ、繋いで行きたいモノ。そう考えると究極的には自分のモノじゃない。僕のディフェンダー90も僕がいなくなったら家族に乗ってほしいと思うものなので、そう考えるとそもそも“車”を1人で持つことにどこまでの意味があるのか……突き詰めるとそんな風にも思っちゃう。またその理論でいくと、“車”をいい状態で維持しなければその“車”にとって失礼にあたる。自分のエゴで維持できず、ガソリンタンクの中も腐敗して、いざ乗ろうと思ってもとんでもない状態で何を直すのにも時間がない、お金がない……では、“車”のことを本当に思うなら悪だと思う。乗ってあげられていない“車”って可哀想だと思う。
島﨑:浅岡さんのお話をお聞きしていて、つくづくそうだよなあと思います。
フェラーリ、ポルシェ、意外とアストンマーティン

馬弓:ちなみに今、ウェイティングが多い車種を伺ってもよろしいですか?
浅岡さん:メチャクチャあるのですが、メーカーで言うとやはりフェラーリ、ポルシェが多くて、意外なところではアストンマーティン。
馬弓:それは古いヤツですか?
浅岡さん:新しいのも含めてで、今だとDB11、DBX、DB12など、思っていたより人気ですね。国産車ではGT-R、NSX、FDのRX-7、S2000などが人気ですね。
馬弓:それらはリクエストがあるとクルマが用意されるパターンですか?
浅岡さん:2パターンあり、この車種と指定して申し込んでいただくパターンか、もしくは、たとえば予算いくらくらいでオープンカーでトランスミッションだけ選ぶというやりかたです。
馬弓:なるほど。そういう風にある程度の方向性を絞って……。
浅岡さん:でなければ選べないですよ。僕だって自分にとって最適な“車”なんてわからないですもん。で、いざ乗ってみたら「うわぁ、意外とモーガン楽しい!」となることもある。クルマ好きほど“食わず嫌い”の人が多くて、そこをランデヴーにあるならオレの趣味じゃないけど入ってみて、そうしたらメッチャ楽しかった!ってことも。
馬弓:それいいですね。
浅岡さん:自分で買うとなると“外したらどうしようかなあ”と考える。だから最低1年は一緒に暮らしてみないとわからないと思っているので、僕らの契約も必ず1年契約にしています。僕自身、ランデヴーで入って改めてアルピーヌA110に乗って「あれっ、イイなぁ!」って。ランデヴーではそういう楽しみ方、選択肢もご提供できているのかなぁ、これからもご提供していきたいなぁと思っています。
馬弓:オーナー会ってあるんですか?
浅岡さん:毎月やっています。“車”で集まって、体験型のドライビングレッスンやドリフトをしてみよう、雪上を走ってみようなんてことも。そういった自分ひとりではできないことや、もっとライトなところではツーリングに行ったり。年に1度は忘年会の形で六本木ヒルズに全オーナーで集まったり。そこで同じ車種のオーナー同士が仲良くなったりと、コミュニティが自然に生まれていって面白いですよ。僕らは“車”のパートナーとして、“車”をお渡ししてからがランデヴーの始まりなので、車検や定期点検などのアフターケアだけではなく、事故や故障にも小まめに対応しながら、より密なスタンスを大事にしています。
島﨑:心強いですね。
浅岡さん:もし高速道路で急に止まっても、自分ひとりでは心細い。でもそんな時も「大丈夫、安心してください。三角表示板も発煙筒も積んでありますから出して安全な場所で待機して、ここの番号に電話してください。あとは僕らが拠点で待っていますから」というところまでやっています。で、おもしろいのは、そういうトラブルを経たオーナーさんは帰ってきたときに「これでやっとオーナーになれました」と仰るんですよ。
島﨑:トラブルさえも“余白”に思えるようになるということでしょうか。いろいろな楽しいお話をどうもありがとうございました。
(写真:馬弓良輔)
※記事の内容は2026年7月時点の情報で制作しています。
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