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【全方位比較】日産「ルークス」vs ホンダ「N-BOX」〜新鮮なモダンか、安心の定番か? 王者危うし !?(萩原文博レポート)

日産ルークスvsホンダN-BOX_2606
日産ルークスvsホンダN-BOX_2606

いま日本で最も売れているカテゴリーの軽自動車のスーパーハイトワゴン。中でもホンダ「N-BOX」は2025年度の新車販売台数第1位、そして軽自動車の新車販売台数で11年連続トップを飾るなど、華々しいセールスを記録しています。この人気マーケットで最も新しいモデルが20259月に投入された日産「ルークス」です。20264月の販売台数では6552台と、12659台のN-BOXの約半分にとどまっていますが、この数字ほど実力差があるのでしょうか。今回は軽スーパーハイトワゴンのトップセラーモデル・N-BOXと最新モデルのルークスを自動車評論家の萩原文博さんが全方位で比較します。

【概要】中身は先代ベースながら内外装を一新した「ルークス」

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まずは日産ルークスから紹介しましょう。202510月に発売された4代目ルークスは、車名の由来でもある「Roomy×Max」をデザインコンセプトに、軽自動車の規格内で室内の広さと車体の大きさを最大限に表現しています。そのデザインにはどこか2代目キューブの面影を感じます。モデル体系は親しみやすいデザインの標準車と、存在感を高めたエアロ系のハイウェイスターを設定。内外装には、四角形の角を丸めた「かどまる四角」のモチーフを随所に採用しています。

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2002年10月に登場した2代目キューブ(写真:日産)

プラットフォームは先代をベースとしながら、ボディやサスペンション、ステアリングなどを改良し、操縦安定性と乗り心地を高めています。また、フロントウインドウに遮音ガラスを採用したほか、前後ドアの遮音材や車体後部の吸音材を強化することで、エンジン音やロードノイズの車内への侵入を低減。後席シートクッションも延長し、静粛性だけでなく後席の着座感や長時間乗車時の快適性も向上させています。

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日産ルークスの車両本体価格は、S 2WD1672000円~ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション4WD2363900円となっています。

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【概要】3代目は見た目も中身も熟成した「N-BOX

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続いて、軽スーパーハイトワゴンのベストセラーモデル、ホンダN-BOXです。202312月に登場した3代目ホンダN-BOXは、「HAPPY Rhythm BOX わたしも家族も、日本も、ハッピーになれる幸せな生活リズムを開発コンセプトです。モデル体系は従来と同じ標準車とエアロ系のカスタムに加えて、202410月にクロスオーバーモデルのJOYを追加しています。デザイン的にはベストセラーモデルだけに一目見てN-BOXとわかります。

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こちらも先代からのキャリーオーバーとなるプラットフォームですが、軽量・高剛性をブラッシュアップ。ルーフライニングを厚くしたり、フロアカーペットに遮音フィルムを追加したりすることで、ロードノイズを低減しています。さらにN-BOXカスタムではルーフライニングに吸音シートを採用することで、静粛性を高めています。

現行型N-BOXの車両本体価格はN-BOX 2WD1739100円~N-BOXカスタムターボコーディネイトスタイル(2トーン)4WD2475000円です。なお、N-BOXはカスタムを中心とした一部改良を20267月に行うとの予告がされています。

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【概要比較】実質的な価格差はほとんどない

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激戦区のスーパーハイトワゴンですが、王者N-BOXが全体的にキープコンセプトであるのに対して、ルークスは今回、デザインテイストを大きく変えてきました。名車2代目キューブを思い出すルークスのスタイルは新しさの中にどこか懐かしさも同居しています。新鮮さを優先するならルークス、定番感を重視するならN-BOXでしょう。

今回借り出したのはどちらもエアロ系ターボ車の売れ筋グレードである日産ルークスハイウェイスターGターボプロパイロットエディション2WD(車両本体価格2249500円)と、N-BOXカスタムターボコーディネイトスタイル(2トーン)2WD(車両本体価格2341900円)です。

一見すると、N-BOXのほうがコーディネイトスタイルということもあって約10万円高くなっていますが、今回の試乗車のルークスにはプレミアム2トーンのボディカラー+プレミアムインテリアを装着されており、それが+166000円。つまりボディカラーやインテリアまで条件を揃えると、ルークスのほうが逆に約6万円高いということになります。ただし、後述する運転支援の差を考慮すると一概にルークスが高いとも言い切れないません。

【外観】数値以上に大きく見える「ルークス」は標準車とエアロ系の見た目の差も少ない

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大きく変わったルークスの外観ですが標準車のX/Sグレードのフロントマスクはシルバーのアクセントをフロントグリルとフロントヘッドライトの上部のみに採用しています。一方のハイウェイスターは、フロントグリルとヘッドライトを囲んでいます。また、フロントバンパーのデザインは、X/Sグレードは両端に四角いデザインモチーフを採用していますが、ハイウェイスターはブラックの部分をバンパー両端まで伸ばしワイド感を強調。両端部にフォグランプを採用しスポーティさをアピールしています。ただし全体的な印象は他社の標準車とエアロ系の差よりも小さく感じます。

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少しブラックアウト部分が少ない標準車(写真:日産)

新型ルークスは従来モデルよりフロントシート前方のAピラーの角度を立てることで、スクエアでワイドなスタイリングとすることで数値以上に大きく見せています。しっかりと幅があり骨太な印象を与えるDピラーは安心感も与えています。

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また日本の伝統的な建築様式である「唐破風(からはふ)」にインスピレーションを受けた2トーンカラーのボディカラーを設定。ボンネットを含むベルトライン下から塗り分けられた日産初となるユニークなカラーコーディネイトとなっています。

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【外観】ひと目で「N-BOX」とわかる。標準車とカスタムの見た目は大きく異なる

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現行型N-BOXの外観デザインの特徴はひと目でN-BOXとわかる堂々とした四角いフォルムシンプルに高品位に進化したフロントフェイス2点です。3代目N-BOXは安定感のある四角いフォルムを基本にタイヤを車体の四隅に配置することで生まれるスタンスの良さ、そして高いベルトラインによる安心感を演出しています。

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左から標準車、カスタム、JOY(写真:ホンダ)

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“シンプルに高品位に進化したフロントフェイス”では、標準車のN-BOXでは、フロントグリルにインターホンやスピーカーなど身近にある家電製品に見られる丸穴デザインを採用することで、生活感や新しさを表現。またヘッドライトは人間の目の構造を参考に、どの角度から見ても瞳らしさを自然に感じられる親しみやすいヘッドライトデザインとなっています。

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【外観比較】どちらも都会テイストのエアロ系、ただしN-BOXは路線変更を予告

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軽スーパーハイトワゴンのエアロ系の中では抑えめというか都会的な雰囲気を持っているルークスハイウェイスター。スノッブになった全体的なスタイルとスポーティな意匠の組み合わせに新しさを感じます。一方のN-BOXカスタムも先代モデルに比べて都会的なテイストです。 

押し出しの強いスペーシアカスタムやタントカスタム(特にMC後)に比べると、この2台は明らかに方向性が違います。ユーザーから見た目を変えて欲しくないという声に応えたN-BOX、未来的なフロントマスクと雑貨のようなサイドスタイルを持つルークス。比べると明らかに新型と分かるのはルークスです。

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2026年7月の改良で一番変化が大きかったのはカスタムのフロントマスク(写真:ホンダ)

そしてN-BOX20267月に改良を行うことが発表されました。変更部分が多いのはカスタムでフロントマスクの迫力が増しています。新しいN-BOXカスタムはスペーシアなどの追い上げを受けて、都会派から少し路線変更といったところでしょうか。

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2026年7月の改良で押し出し感が強まったN-BOXカスタム(写真:ホンダ)

なお、ルークス、N-BOXともにボディサイズに制約のある軽自動車ゆえに絶対的なサイズはほぼ同じです。ルークスは全長3395mm×全幅1475mm×全高1785mm、ホイールベースは2495mmです。一方、N-BOXは全長3395mm×全幅1475mm×全高1790mm、ホイールベースは2520mmとなっています。N-BOXのホイールベースが25mmも長いのはMM思想(マンマキシマム、メカミニマム)を掲げてきたホンダらしさだなと思います。ボディサイズはほぼ同じですが、取り回しの良さの指標となる最小回転半径は、ルークスが4.8mN-BOX4.7mtとわずかにN-BOXがリードしています。

【内装】リビングルームの心地良さ、ソファのようなシートの「ルークス」

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ルークスのインテリアは「Breeze(そよよぜ)」をデザインコンセプトとして、リビングルームのような心地良い風と光を車内へ取り込み、乗る人全員がリラックスできる居心地の良い空間を目指しています。

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ルークスのインストルメントパネルは、7インチの液晶メーターと12.3インチの軽自動車初となる大型統合型インターフェースディスプレイを採用。クラスを超えた先進性と上質感を演出しています。

エアコンの吹き出し口もすべて横長のデザインとすることで、ワイド感を強調しています。またインテリアカラーはグレージュとチャコールグレーの2色を用意し、インストルメントパネルの中央部にアクセントカラーとして採用され、落ち着いた雰囲気を演出するのに効果を発揮します。

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今回の撮影車はプレミアムインテリア仕様

開放感のある心地良い現行型ルークスの室内空間には、ソファのようなやさしい手触りのシートを採用。シートトリムには柔らかい肌触りと伸縮性により、しっかりと体を包み込むメランジ生地を採用し、自宅のソファのような快適性を目指しています。

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さらにプレミアムインテリアにはヘッドレストや背もたれにデザインモチーフの「かどまる四角」を採用しています。また、ドアトリムからシートまで明るさと広さをカラーコーディネートで仕上げています。

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現行型ルークスの荷室はクラストップの荷室最大長675mmを確保し、48Lのスーツケースを同時に4個積載しつつ大人4人が過ごせる空間を確保しました。そして最大320mmスライドできるリアシートを動かすことで、荷物の量に合わせてアレンジが可能です。またリアシートの肩口にあるレバーを引き上げることで簡単に前後へスライドさせたり、背もたれを倒したりすることができ非常に便利です。

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【内装】「N-BOX」もリビング感覚と居心地の良いインテリアを主張!

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N-BOXのインテリアは、自宅のリビングで家族や友人と楽しく集うような、居心地の良い空間を目指してデザインされています。インストルメントパネル上部をフラットにするとともに、メーターをステアリングホイールの内側から確認するインホイールメーターへ変更。開放感のあるすっきりとした前方視界を実現し、車幅や車両の姿勢を把握しやすくしています。

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N-BOXのインストルメントパネルには、Honda SENSINGの作動状況や各種情報を見やすく表示する7インチTFT液晶メーターを、Hondaの軽乗用車として初めて採用しています。また、対応するHonda CONNECTナビを装着することで、通信機能を利用した各種コネクテッドサービスにも対応します。

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インストルメントパネルは水平基調のシンプルな造形とし、室内の広がりと見通しの良さを強調しています。標準タイプはグレージュを基調とした明るいインテリアに、コルクのような温かみのある質感のインパネトレーを組み合わせ、自宅のリビングのような親しみやすい雰囲気を演出しています。

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今回の撮影車はコーディネートスタイル

N-BOXカスタムはブラックを基調としたインテリアを採用し、大理石のような質感を再現したインパネトレーを組み合わせることで、上質で精悍な空間に仕上げています。さらにカスタムターボでは、スエード調表皮と合成皮革を組み合わせたシートを採用し、座り心地と上質感を高めています。

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コーディネートスタイルには、合成皮革を使用した専用シートを採用しています。ブラックを基調とした室内に専用の加飾を組み合わせ、通常のカスタムよりも落ち着きと高級感を強めたカラーコーディネートとしています。

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現行型N-BOXの室内は、Honda独自のセンタータンクレイアウトにより、軽乗用車最大級の空間を確保しています。燃料タンクを前席下に配置することで後席と荷室の床を低くし、大人4人がゆったり乗れる居住空間と、背の高い荷物も積みやすい荷室を両立しました。

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リアシートは左右独立して前後にスライドでき、乗員の足元空間と荷室の広さを荷物の量に合わせて調整できます。また、背もたれを倒すダイブダウン機構に加え、座面を跳ね上げるチップアップ機構を採用。自転車などの長い荷物だけでなく、背の高い荷物や倒したくない荷物も車内中央に積載できるなど、多彩なシートアレンジが可能です。

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【内装比較】後発の強み?「ルークス」のモダンさが光る

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両車ともリビングルームというキーワードを掲げたインテリアのデザイン。後発のルークスがN-BOXに「寄せてきた」という印象も拭えませんが、一方でキューブの時代に日産が「マイルーム」といっていたことも思い出します。

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リビング、ソファというキーワードを掲げていた2代目キューブ

今回はN-BOXカスタムの試乗車がブラック内装だったこともあってスポーティな印象、ルークスハイウェイスターがプレミアムインテリア仕様で白とブラックを組み合わせたモダンな印象、と雰囲気は大きく異なりました。水平基調のインパネ、助手席側のトレーなどもルークスが「寄せてきた」感はありますが、後発だけにデザインがすっきりしているのはルークスだと思いました。

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装備面では、軽スーパーハイトワゴンではマストアイテムと言えるリア両側スライドドアは両モデルともに標準装備しています。今回の試乗車のシート表皮はルークスがプレミアムインテリア仕様ということでトリコット+合皮、N-BOXもプライムスムース×トリコットのコンビシート。どちらも上質です。自分の好みに合わせてシフトチェンジが行えるパドルシフトはN-BOXのみ標準装備となっています。一方、ルークスはオプション装備ながら、車内の空気を循環させるリアシーリングファンを標準装備しており、小さなお子さんを乗せるユーザーにとっては非常に重宝する装備を用意しています。

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ちなみに室内の広さですが、ルークスは室内長2315mm×室内幅1335mm×室内高1400mm。対してN-BOXは室内長2125mm×室内幅1350mm×室内高1400mmです。室内高は両モデルともにお子さんが立って着替えができる高さを確保していますが、室内長はルークスが190mm長く、室内幅は15mm N-BOXが広くなっています。ボディサイズに制約のある軽自動車で190mmも室内が長いのは(室内長の測り方が各社異なることを割り引いても)セールスポイントと言えますが、実際は両車とも十二分な広さがあります。

【走り・安全性】マイルドハイブリッドを廃止するも燃費は向上した「ルークス」

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現行型ルークスに搭載されているエンジンは、0.66L直列3気筒DOHCDOHCターボの2種類です。直3DOHCエンジンは最高出力52ps、最大トルク60Nmを発生。一方ターボエンジンは最高出力64ps、最大トルク100Nmを発生します。

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この両エンジンに組み合わされるトランスミッションは、エクストロニックCVTと呼ぶ無段変速機の1種類です。CVTも走行&環境性能を両立させるためにエンジン同様に変速プログラムの改良が行われています。

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従来型に搭載されていたエンジンと型式は同じですが、エンジン部品のフリクション低減などを実現し、動力性能と環境性能を両立させています。また従来モデルには最高出力2.0kW、最大トルク40Nmを発生するSM-21というECOモーターを組み合わせたスマートシンプルハイブリッドを採用していていましたが、現行型ではこのマイルドハイブリッドは採用されていません。しかし燃費性能はマイルドハイブリッドシステムを搭載した従来モデルが16.420.8km/Lでした。対して現行型ルークスは19.321.0km/Lとむしろ向上しています。

自慢のプロパイロット以外にも運転支援機能の充実が著しい

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現行型ルークスの安全装備は、「360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)」を採用。従来モデルでも好評だった高速道路や自動車専用道路でのトータルアシストを行う「プロパイロット」に加えて、新たに交差点の歩行者や対向・交差車両を検知し、衝突回避を支援する機能の加わった「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」をはじめ、車線変更時斜め後方の車両との接触回避をアシストする軽自動車初となる「インテリジェントBSI(後速報衝突防止支援システム)」を採用。さらに軽スーパーハイトワゴン初の「BSW(後側方車両検知警報)」、後退時に後方を横切ろうとする車両を検知すると警告音でドライバーに注意を促す(後退時車両検知警報)などを搭載し、軽自動車の中では最高レベルの充実度を誇ります。

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なかでも駐車や狭い道、交差点などのさまざまなドライブシーンで役立つ運転支援システムを拡充したこと。「インテリジェントアラウンドビューモニター」には、本来見えない車体下の映像を生成する軽自動車初の「インビジブルフードビュー」、日産の軽自動車として初搭載となる車両周辺状況を3D映像により直感的に確認可能な「3Dビュー」、交差点などで運転席から死角になる前方の左右が見えるようにサポートする「フロントワイドビュー」の新しい3つの表示機能を搭載し高い利便性を実現しています。

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【走り・安全性】走りの良さは折り紙付きの「N-BOX

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現行型N-BOXが搭載するエンジンはVTECを採用した自然吸気エンジン、そして電動ウェストゲートを搭載したターボエンジンともに先代からのキャリーオーバーとなりますが、細部の制御を見直すことで扱いやすさを向上させています。

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組み合わされるトランスミッションは全車CVT。こちらも変速制御を細部まで見直し、ドライバーの意図しないG(加速度)の変化を抑制、これまで以上に無駄な動きをしない上質な走りを実現しています。

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加えて電動パワーステアリングをはじめ、フロントサスペンションアライメントの適正化、フロント&リアサスペンションの結合適正化を実施。さらにターボ車ではフロント&リアバンパーの減衰力を変更し、乗り心地や操縦安定性、ステアリングフィールを向上させています。燃費性能は、WLTCモードで18.421.6km/Lを実現しています。

今となっては運転支援の内容は標準的

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運転支援機能では、先進の安全運転システム「ホンダセンシング」を全グレードに標準装備。近距離衝突軽減ブレーキと急アクセル抑制機能を加えた全13の機能でドライバーの運転をサポートします。

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【走り・安全性比較】走りは互角、安全性能はルークスの充実度が飛び抜けている

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搭載しているターボエンジンですが、ルークスは最高出力64ps、最大トルク100Nmを発生し、燃費性能はWLTCモードで19.3km/Lです。対してN-BOXは最高出力64ps、最大トルク104Nmを発生。燃費性能は20.3km/Lと同じピュアエンジン車ながら、最大トルク、燃費性能でN-BOXが上回っています。ただし、スーパーハイトワゴンのターボ車の中ではスズキスペーシア21.9km/L、ダイハツタント21.2km/Lの後塵を両車とも拝していることは付け加えておきます。

一方で特筆すべきは両車の走りの良さです。特に乗り心地と操縦安定性のバランスの良さの点で、定評のあるN-BOXにルークスは肩を並べた、もしくは少し先を行ったのではないかと思いました。燃費ではスペーシアやタントに後れを取っていますが、走りの質という点では逆にこの2台はどちらを選んでも満足感を得られるでしょう。

運転支援システムは、ルークスは「360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)」、N-BOXは「ホンダセンシング」を標準装備しています。ルークスでは、「プロパイロット」に加えて、軽スーパーハイトワゴン初の「BSW(後側方車両検知警報)」、後退時に後方を横切ろうとする車両を検知すると警告音でドライバーに注意を促す(後退時車両検知警報)などを搭載しており、機能面ではルークスがリードしています。

フレッシュなモデルであるルークスには、2台前の車両の動きを検知するインテリジェントFCW(前方衝突予測警報)や、本来見えない車体下の映像を生成する軽自動車初の「インビジブルフードビュー」、日産の軽自動車として初搭載となる車両周辺状況を3D映像により直感的に確認可能な「3Dビュー」など、さまざまなドライブシーンで役立つ運転支援システムが盛り込まれています。なお、両車ともに、コネクテッドサービスを搭載しており、この点では互角と言えます。

【まとめ】王者N-BOXと互角、もしくはそれ以上の「ルークス」

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同じターボエンジンを搭載したカスタムグレードで比較すると、室内空間の広さや価格帯はほぼ同じですが、燃費性能ではN-BOXがわずかにリード、運転支援機能ではルークスがかなり優位となっています。走りの質、インテリアの質感などで従来N-BOXがライバルに比べて優れていたポイントでもルークスは互角以上の内容を持っています。

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新車の販売台数の差ほど両モデルの実力差はなく、むしろルークスが優れていると感じるポイントも多くあります。じっくり自分に必要な装備があるかどうか、好みの内外装はどちらなのか、そして(どちらも今や安いクルマではないので)値引きなども比較してみてください。

(特記以外の写真:萩原文博)

※記事の内容は2026年6月時点の情報で制作しています。

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